お年玉を奪おう

あけおめです。

2017年の1/28は中国のお正月です。

いきなりですがもう久しくお年玉を貰っていない大人な皆様に朗報です。


中国ではお年玉が貰えます。


「な、なんだってーーー」


という声が聞こえてきそうですが本当です。

さあスマホを用意してレッツゴー。


Weiboでお年玉を奪い合う編


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中国のTwitter、Weiboです。

Weiboでは旧正月近くになると上記のような特設ページで色々な人がお年玉を配り始めます。


抢红包(お年玉を奪う)を押すとランダムに少額が受け取れますが、配る側が指定した額が奪われたら終了です。つまり早い者勝ち。

ヤマダ電機を発見したので開いてみます。


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「金はねえ。明日来やがれ」


くぅ。


他も色々開いたのですが全滅でした。残念。


ちなみに企業アカウントの場合、広告を入れてるところも割とありました。


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広告ができるなら割と企業側にもメリットありますね。右の日本企業はどっかで見たことあるんですが広告しないのかなー。


諦めて次。


アリババGOで福を集める編


アリババの決済アプリ、アリペイは「福を5枚集めたらお年玉あげるぜ」という事らしいです。

福を集めると言うのは…


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上記の画像の箇所に行くとARで福の字が現れます。それをスキャンすることで集める、という事のようです。


そう、まるでポケ◯ンGOです。が、あまりに寒かったので自分は福集めせず、実際どんな感じかもよく分からんかったです。

で、友達がお年玉貰ったみたいなのでスクショ頂きました。


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1元が15円ぐらいなので、40円ぐらいですか。うーん。


WeChatで個人間でお年玉を貰う編


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最後はお正月以外にも使える機能です。WeChatでメッセージを送るのと同じ感覚でユーザ間でお年玉を送る事ができます。


開けるとこんな感じ。

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グループチャットの場合、ランダムに金額が分割されます。

友達が弟と妹にお年玉をあげたところ、9:1の配分で妹が丸儲けしたそうです。泣くしかない。


という訳で色々な方法でお年玉がゲットできる中国ですが、「よーし来年の旧正月は中国に行くぞー」と考えているそこの貴方。ちょっと待った。


これらの機能はアプリ決済の一種なので、中国の銀行口座と電話番号が必要になります。

電話番号の維持費だけでお年玉の額を遥かに超えますが、そんなの関係ないです。来年の旧正月は中国に行きましょう。


※ちなみに画像にちょこちょこ出てきている红包(ホンバオ)は厳密にはお年玉ではなくお小遣いに近いです。お年玉は压岁钱(ヤースイチエン)と言います。

辞書アプリ

休みで寮から人がいなくなりました。パンダです。

 

さてさて、中国で留学生に絶大な人気を誇るPlecoという辞書アプリがあります。

https://www.pleco.com/

 

他の辞書アプリと何が違うのかというと、実は機能面で大した違いはありません。あえて挙げるなら

  • 登録されている単語数が多い
  • UIが洗練されている
  • 無料、広告なし

ぐらいです。OCRやフラッシュカードの有料アドオンがあって、それらで収益を得ているようです。

https://www.techinasia.com/mike-love-pleco-interview-chinese-language-mandarin-language-learning-iphone-dictionary-app

 

この記事によると開発者のMikeさんはPalm時代からPlecoの開発をしているプログラマだそうで、ちょっとUIがプログラミング用エディタぽいです。

例えば黒背景にできたり(元々は白)、

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検索語がマークされたり、

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フォントの種類や大きさ、色も変更できます。

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単語も種類によって色分けされてますしね。

 

UIが洗練されている、と書いたのは完全に個人的な感想ですが、辞書とエディタって膨大な文字の中から必要な箇所を読む、という点で同じなのかもしれません。

 

おっ

管理人パンダが「おっ」と思ったこと5連発。

 

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中国では水道水が飲めないので右のような5リットルのペットボトルが売ってます。150円ぐらい。

持ち運びに困るだろうという事で付いておりますプラスチックの取っ手。

絶妙な強度で壊れません。

その代わり指が壊れそうになります。

 

次。

 

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iPhoneではありません。iPhoneが好きでパクッとしてしまったAndroidです。(メーカー忘れました)

よく見ると上下移動で別のフォルダに移動できるようになっています。

確かに物凄い数フォルダ作ってどこに何入れたかわかんなくなってる人よくいますね。これならいちいちフォルダ閉じなくてよいから便利。

iPhone超えです。

 

次。

 

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写真が超絶分かりづらいんですが上海の地下鉄には車両にプロジェクターが付いていて、窓の外の壁に広告を照射しながら走ります。地下鉄って常に外が暗いし壁もあるし有効利用です。

友達「その手があったか」

 

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こちらはアリババ様のECアプリ、タオバオです。

頻繁にアイコン変わるんですが、例えば11月11日の買い物の日に近くなると左のようなアイコンに変わりました。ある意味アイコンで広告してるって捉える事もでき、面白いなーと思いました。

右は新年が近づいた時です。なんとなくアプリ開いて商品眺める方も多いみたいなので、アイコン変えるとそういうのが更に促進されるのかもしれません。

 

最後。

 

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最後は中国のLINE、WeChatのスクショです。

 

よく「QRコードを画像で送って貰ったけど画像表示とスキャンを一台のスマホでできないから不便」って話を聞きます。

 

中国のアプリではQR画像を長押しするとそのままスキャンしてくれるので、問題は起こりませんよ…と。

 

おっ、より、えっ、が多い中国ですが、こうして見てみると色々と面白いですね。

中国のアプリ決済がヤバい(3)

その1 中国のアプリ決済がヤバい(その1) - panda-25’s diary

その2 中国のアプリ決済がヤバい(その2) - panda-25’s diary

 

さらには個人間でお金のやり取りができ、これが超絶便利です。

画像を送るのと同じ感覚で、金額を入力して「送金」ボタンを押すだけ。

 

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こんな感じで送られます。

 

例えばみんなで割り勘すると「ごめん細かいのないわ~」がよく起こりますが、アプリで送金すると一の位まで細かく指定できるので、誰かが一括で支払って残りの人はその人にピッタリ額を送金、というような事ができるわけです。

 

また、口座振込なんかをするときでも、いちいち口座番号とか指定しなくて良くて、このQRコードで支払ってくださいとか、友達間だったら知ってる友達のアカウントに送金すれば良いわけです。

 

という訳で超らくちんなアプリ決済なのですが、世界的にはまだそんなに進んでない感あります。日本はもちろんですが、イギリスやドイツでもまだ現金主義だそうです。

 

で、日本でLINE Pay始まりましたが主流になるのでしょうか?中国と比べると

  • 新しいものに飛びつきたがらない性格
  • Suicaなどの電子マネーが割と普及している

この辺がネックな気がします。

例えば中国ではおじちゃんおばちゃんが普通にアプリ決済使っていますが日本だとスマホすら持たない、みたいな中高年の方多いですよね。

また電子マネーと比べるとアプリ決済はスマホ開いてアプリ開いてバーコード出して…ってしないといけないのでレジで後ろの人待たせることが多いです。日本人は気を遣うかもしれません。

(中国やフランスではよく待たされたわ~などとは言っていません)

 

ただ前述したようなメリットもいっぱいあるので、是非普及して欲しいなーと思う今日この頃です。

中国のアプリ決済がヤバい(2)

その1 中国のアプリ決済がヤバい(その1) - panda-25’s diary

 

で、これらの決済アプリですがもちろんWebサービスとの連携もできます。

例えば自分の場合、中国で激流行りの出前サービスとか、電気代を払うアプリとか、色々使いましたがそれぞれのサービスにクレカ情報は教えてません。

支払いのタイミングで「Alipayで支払う」みたいなのを選択すると

  1. Alipayアプリに飛んで行く
  2. Alipay上で指紋認証→決済完了
  3. 成功すると元のアプリに戻って「決済成功」が表示される

という感じで決済が完了します。らくちん。

 

アプリ化されていないサービスの場合、アプリ間連携はできないのですが、サービスが提示するQRコードをユーザが読み取ることで支払いが可能です。

例えばWeb上で飛行機のチケットを買ったときは

1.  決済時に「WeChat Payで支払う」を選択

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2. PC画面にQRコードが表示されるのでWeChatで読み取る

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3. WeChat上で指紋認証→決済完了

4. PC画面上に「決済成功」が表示される

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てな感じでした。

ちなみにリアル店舗でもお客さんがQRコードを読み取るパターンはあって、Alipayの場合

  1. お店(というかお店の人)のQRコードを読み取る
  2. お店の人のアカウントが出てくるのでそこに買ったものの金額を「送金」する

ということができました。

LINEで言う「友達申請」のボタンの隣に「送金」ボタンがあって、知らない人にお金を送れるようになっている感じですね。

 

その3に続く。

中国のアプリ決済がヤバい(1)

上海来て四か月目なのですが、職場に戻ってプレゼンをする夢を見てしまいました。そろそろ色々まとめておけ、という神様のお告げだと思うので、書きます。

今回は中国のアプリ決済事情。

 

中国ではアプリ決済がものすごく普及しています。もはや石焼き芋のおっちゃんですらアプリ決済OKよ!ってな感じらしいです。

中国人「石焼〜〜〜きいも〜」→wechat/アリペイ対応可|アジアビジネスなう

 

そもそもアプリ決済って何よって話ですが簡単に言うと

  1. アプリのQRコードをお店に見せる
  2. お店側が値段を打ち込んでQRコードをスキャンする
  3. その金額がその場で引き落とされる

これだけです。

決済アプリは予めクレジットカードと紐づけてあるので、お店が打ち込んだ値段がそのまま口座から引き落とされます。

(ちなみにその場でアプリに明細がとどくので100万円とか打ち込まれてもすぐ分かります)

 

で、 この決済アプリの2大勢力がWeChatPay(一番左)とAlipay(左から二番目)です。

 

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WeChatPayはWeChatという中国のLINEがあって、そのプラットフォームに乗っかる形で決済機能がついたのでみんな使っている、という感じ。

Alipayは中国ECで6割とってるアリババ様のアプリで、機能的にはWeChatPayとほぼ同じです。ただここから映画のチケットとか買えて、しかもアリババ様の口利きなのかちょっと安くなります。決済アプリだけど購買まで少し食指を伸ばしているところがアリババっぽい気もします。

ただ場所によって片方しか使えなかったりするので、 両方入れている人が多いと思われます。

 

長いのでその2に続く。