中国の自転車シェアリングサービス(3・メリット&デメリット編)

その1 中国の自転車シェアリングサービス(1・全体像編) - パンダ日記

その2 中国の自転車シェアリングサービス(2・ofo使い方編) - パンダ日記

 

ではこの自転車のシェアリングサービス、一体何が革新的なのか?メリットとデメリットを挙げてみたいと思います。

 

メリット編

 

1. どこでも乗り捨てがOK

従来のレンタサイクルだと返す場所が決まっているので、一旦その場所で自転車を返却してから目的地までは歩くという煩わしさがありました。

中国では基本的に歩道の車道側が駐輪スペースになっており、どこにでも自転車を停めることができます。

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つまり目的地のすぐそばで「乗り捨て」することが可能なのです!これは本当に便利。一回使うと従来のレンタサイクルには戻れません。

 

2. どこでも乗れる

どこでも乗り捨てOKなので、歩道上のあちこちにシェア自転車が置いてあります。どこで乗ってもOK。

もちろん場所によっては見つからないこともありますが、みんながよく使う場所では多くの人が乗り捨て、多くの人が乗るので上手く循環するのも凄い。駅前や大学近くでは乗る人も多いですが、乗り捨てる人も多いので上手く機能するのです。

 

3. 安い

前回の記事で書きましたが30分16円ぐらいです。地下鉄が一駅3元(48円ぐらい)なので、「一駅だし、わざわざ駅まで行って地下鉄に乗るぐらいだったらここから自転車で行くか」ぐらいの気軽な料金設定がスバラシイ。

最近は廉価版の自転車も置かれるようになっており、それだと30分8円ぐらい。

 

4. 環境に優しい

自転車なので環境に優しいです。電動自転車もありますが、数は少ないです。

 

5. 健康に良い

自転車なので(略)

 

6. 交通混雑の緩和

自転車ユーザーが増えて自動車やバイク、電車に乗る人が減れば、その分交通渋滞や電車内混雑の緩和になります。(もちろんその分温室効果ガスの排出の削減にも貢献します。)

 

つまり人(の健康)にも、社会にも、地球にも良い素晴らしい仕組みなわけです!

次はデメリットを挙げてみます。

 

デメリット編

 

1.  自転車屋が儲からなくなる

個人が自転車を買わなくなるので、街の自転車屋は儲からなくなります。自転車を製造している会社も、世間で必要とされる自転車の数が減ると思われ儲からなくなる…かも。ただシェア用の自転車も消耗品なので、需要はずっとあるはずです。

 

2. 安全面

自転車が乱暴に扱われたり、いたずらされたり、私物化されたりと色々問題あるようです。

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タイヤが盗まれた?黄色ちゃん…かわいそう

 

特に前述したofoは昔ダイヤル式だったこともあり、私物化が多発していました。

 

 

3. 放置問題

どこにでも置けると書きましたが、駐輪スペースを大きくはみ出してとか、他の人の邪魔になりそうな場所とかもちろんダメです。ダメ絶対。ショッピングモール前とか駐輪スペースが足りないのですが、ofoが雇ったおっちゃんがいて整理してました。

 

こんな感じですかねー。

個人的には「歩くと20分かかる場所に行く途中たまたまシェア自転車を見つけ5分で行きました」みたいなのが凄く便利。週末無料キャンペーンもよくやっていて、その場合即乗ります。

 

続く。