中国の自転車シェアリングサービス(4・普及した理由と中国文化編)
その1 中国の自転車シェアリングサービス(1・全体像編) - パンダ日記
その2 中国の自転車シェアリングサービス(2・ofo使い方編) - パンダ日記
その3 中国の自転車シェアリングサービス(3・メリット&デメリット編) - パンダ日記
最後にこのサービスがなぜここまで流行っているのか、中国文化と絡めて見てみたいと思います。
1. 駐輪の規制が緩い
何度か書きましたが中国では歩道を中心に駐輪スペースがそこら中にあります。このおかげで「どこでも乗り捨て、どこでも乗れる」という絶妙な仕組みが実現されています。
2. 自転車、バイク文化がある
中国は途上国のため、もともと自転車・バイクに乗る人が多いです(駐輪スペースが多いのもこのせいかもしれません)。そのためシェア自転車の利用も抵抗が少ないと考えられます。
3. 新しいものを受け入れやすい文化がある
中国には新しいもの、サービスを受け入れやすい文化があると思います。決算アプリにしろ出前サービスにしろ、他の国で普及に時間がかかっているものがすぐに普及した事例がいくつもあります。
4. 大学がでかい
前回の記事で書いたofoは最初大学内限定でサービス提供をしていました(復旦大学など)。中国のキャンパスは一般的に敷地が広いため自転車のニーズがあり、そこから試験的に始めやすかったのではないかと考えられます。
5. 儲かりそうな事業への参入が激しい
すでに他社が参入していても儲かりそうならやる、そんな文化が中国にはあります。その1で色々な自転車が置いてある様子をご紹介しましたが、全部別の会社です。日本だと「〇〇社がやっているのにやるの?」とかつっこまれてなかなか参入しなさそう。
でも多くの事業が参入するとそれだけサービス全体が活性化して、普及も早いと思います。
(最近また新入りを見つけました…)
ちなみにもともと自転車に乗れないようなお爺さんお婆さんが乗っていることはあまりなく、小学生~4、50代って感じです。
※上海では小学生もほぼスマホを所持しており、自分でQRコードをスキャンして乗っている光景をちらほら見かけます。おそらく親があらかじめお金をチャージしているのだと思われます。
※最近12歳以下は利用禁止、と書かれている自転車も多くなってきました。安全面で問題があるのかもしれません
とりあえず自転車シェアについての記事は今回でおしまい!
ではでは!